概要

古池 謙人 (Kento Koike), 博士(工学)

所属: 東京理科大学 工学部 情報工学科 助教(赤倉研究室)

私は,人工知能,特に知能情報学行動情報学の分野で研究を進める研究者です.より詳細な専門分野としては,知識工学認知科学知的学習支援システムの組み合わせで研究に取り組んでいます. また,研究発表の場としては,教育工学教育システム情報学の分野でも活動しています.

これまでに京都大学学術情報メディアセンター(緒方研究室)や教育系企業manaboでの実務を通じて,研究室での理論と教育現場のリアルなニーズ,両方を経験してきました.現在は千葉工業大学附属研究所の共同研究員としても活動しています.

私が特に力を入れているのは, 「中間表現」による橋渡し という考え方です.現在の学習システムでは,数学用の支援技術はプログラミング学習支援には使えず(対象の分断),プログラミング学習で身につけたスキルは作文には活かしにくい(学びの分断)といったように,分野ごとに分断されてしまう課題があります.

しかし実際には,プログラミングで培った論理的思考は数学にも役立ちますし,数学の問題解決プロセスは作文にも応用できます.そこで,対象や学びをつなぐ 「学びの翻訳機」 のような仕組みを研究しています.

目指しているのは,一つの分野で学んだことが自然に他の分野でも活用できる学習環境です.「 人がより良く学び,考え,成長するためには何が必要か? 」という問いを大切にしながら,AI時代にふさわしい,もっと自由で豊かな学びを実現したいと思っています.

2026年4月以降の新たな機会を模索しています.

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